[Media]神々の山嶺

トレランではないが、山関係の本、映画という事で。出張帰りの飛行機の中で映画版の「神々の山嶺」を観た。エベレスト物という事は知っていたが、ほぼ内容は知らずに観て、イマイチな印象だったが、ネットで批評を見ると小説版の方が優れているらしい。という訳で小説版も読んでみた。

映画はやはり2時間という制限があるので、いろんなエピソードが削られているし、登場人物達の描写も大幅に削られているので、映画版観ても、なんでエベレストに登るのかイマイチ感情移入出来なかったが、小説版なら問題ない。

男として一生を掛けて成し遂げる事はあるか?ずっとそれを問いかけられている様な感じがする骨太の大作である。8000mを超える山に登るとはどういう事か?生死を掛けて挑むチャレンジとはどういう事か?登った本人の話ではないが、極限の世界を見事に描ききるのは夢枕獏の熱意と才能の賜物だろう。

ちなみに主人公の羽生 丈二のライバルとして登場する長谷常雄はあのハセツネカップの長谷川恒男がモデルである。小説で描かれる長谷常雄のエピソードも本物のハセツネの話にほぼ近い。そんな事からも読んでて楽しい物語であった。

エベレストは無理でもベースキャンプくらいまでなら行ってみたいなぁ。。

神々の山嶺(上) (集英社文庫)
夢枕 獏
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[Movie]わたしに会うまでの1600キロ

わたしに会うまでの1600キロ [DVD]

ランニングではないが、アメリカの有名なパシフィッククレストトレイル(PCT)を歩く女性のお話。DVやら、両親の離婚やら、母親の死やらでヘロイン中毒、セックス依存、堕胎等自暴自棄になった主人公が、1人でモハーベ砂漠、シエラネバダ山脈をバックパック担いで越えていく中で自分自身に向き合っていくロードムービー的な。

ストーリーはさておき、PCTの美しく過酷な風景が、よく分かります。ロングトレイルの歩き方も学べます。

野山を歩いて、ビバークするという行為は人間にとってもっとも原始的だからこそ、いろんな発見があるのかも知れない。チベット仏教の五体投地や四国のお遍路さん、天台宗の千日回峰行、イスラム教のハッジ、スペインキリスト教のサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路など、世界には歩いて数百キロ以上旅する儀式が、大昔からある。

まずはお遍路さんくらい行きたいなぁ。。

[Media]小さな村のウルトラランナー

マラソンを走って村おこしなんて出来るのか?偶々見かけた本で面白そうなので読んでみた。うるぎ村という長野の片田舎の専属ランナーのお話。走る事をキーワードに高地トレーニングの合宿地として、またランニング、トレイルランのコーチングのイベント開催地として、村の知名度を上げ、観光客に来てもらおうと村長の熱い思いと、請負人の重見選手の奮闘を書く。

まぁ確かにコロラドボルダーは世界的に有名な合宿地だし、マラソン需要という意味での経済効果はそれなりにあるんだろうねぇ。

なんとなくウルトラマラソンに多少興味が出てきた今日この頃です。100Kmウォーキングなら出てみたいなぁ。ウルトラの世界はフルと違ってオリンピックがある訳でもないし、TV中継もないのでイマイチマイナー感があるけど、フルの有名選手とはまた違う鉄人達が一杯いる様だ。ギリシャのスパルタスロンでは日本人優勝者も出ているみたいだし、日本人強いみたい。アフリカ勢はウルトラの世界では、全然いない。なんでだろ。ちなみに重見選手は今年のスパルタスロン11位でした。今後もうるぎ村の為に頑張っていただきたい。

2015 100Km Ultra Marathon World Ranking

[Media] アンナプルナ南壁 7,400mの男たち

 世界の8,000m級の14座の中で最難関とされるアンナプルナで登頂を目指していた登山家イニャキ・オチョアらが山頂を目の前にし体調を崩し登頂を諦める。そしてその連絡を受けた各国の登山家の仲間たちが次々にアンナプルナを目指して集結し、イニャキの救出を試みる。その模様を事後インタビュー映像でつないだドキュメンタリー作品。

自分は冬山にも行ったことないし、登山家でもないので、登山家のしきたりとか絆とかはよくわからないんだけど、仲間を救うために集結する男たちは純粋に恰好いい。カザフスタンの軍登学校教官デニス・ウルブコの言葉が印象的だ。

各国の登山家が山に集まってくるのではない
 
登山家は、山という「国」の住人なのだ
各国の登山家たちがなまりのある英語で、または母国語で次々と名言を語っていく。その言葉を聞くためにこのドキュメンタリーを見る価値がある。命をかけている者たちだからこそ語れるリアリティのある言葉だ。

[Movie] クライマー パタゴニアの彼方へ

クライマー パタゴニアの彼方へ [DVD]またまた山関係のメディア作品。こちらはドキュメンタリー。

南米パタゴニアのセロトーレにフリークライミングで挑む若者たちを描く。ウルトラマラソンをやる人達の一部もそうだけど、ほとんど不可能な事に挑む人達はどこかイカれていてヒッピーな感じな人が多い気がする。もうカルチャーというか。今回主役のデビッド・ラマはそうでもないけど、インタビューで出てくる人達はイカれている。

生きるか死ぬかの極限の状況を味わいというのは超ドMで、イカれているのは間違いない。
クライマー パタゴニアの彼方へ [DVD]

[Movie] 岳 -ガク-

 山岳救助ボランティアというよく分からない肩書で山をウロウロしている主役の島崎三歩役の小栗旬と県警の山岳救助隊に配属された長澤まさみのお話。まぁよくある人の死を乗り越えて成長していくヒロインとそれを支える超人的な能力を持ったヒーローって感じかな。三歩の超ポジティブで天真爛漫な正確は励みにはなるね。

山の景色は美しいし、冬山の苛酷さはそれなりに伝わってくる。島崎三歩みたいな自由な生き方が出来ればいいんだろうねぇ。

岳 -ガク- DVD通常版

[Media]NHKスペシャル 激走! 日本アルプス大縦断 ~トランスジャパン・アルプス・レース~

NHKスペシャル 激走! 日本アルプス大縦断 ~トランスジャパン・アルプス・レース~ [DVD] おそらく日本で一番過酷なトレランレースと思われるTJAR(Trans Japan Alps Race)の2012年大会の模様を取材したドキュメンタリー。富山湾から駿河湾まで北アルプス、中央アルプス、南アルプスを超えて415Kmを8日間で駆け抜けるというか旅する選手たちを追う。

参加要件も半端ないので誰でも簡単に参加出来ないけど、参加してる選手の経歴も凄い。人間過酷な状況に追い込まれると、こんな風になるんだと人体実験の様子を見せられている様でもある。トップ選手は消防局の山岳救助隊隊員。職業柄トップなのか、トップだからその職業を選んだのか分からないが、もう天性の物を持っているとしか思えない。

たぶん災害とかで生き残る人達は運、不運もあるけど、こういう肉体的にも精神的にも強い人達なんだろうな、と思わされる。

見たのはNHKオンデマンド版の方だけど、できればトップ組だけでなく、下位グループのドラマをもっと見せて欲しかったかな。

NHKオンデマンド版

DVD版
NHKスペシャル 激走! 日本アルプス大縦断 ~トランスジャパン・アルプス・レース~ [DVD]